2009年07月23日
日食観測記
日食を観るために過ごした濃密な時間
昨日が今日のようなお天気なら、もっと多くの人たちが46年ぶりだかの「皆既日食」をご覧になられたのでしょうが、なかなかうまくいかないものですね。
思えば、日食を見た記憶は小学生のころしかありませんでしたから、それなりに楽しみにしていたのですが、一昨日の天気予報を見て諦めていたんです。
ところが、10時前に陽が射してきたので、「これはとりあえず観測せねば・・・」と思い立ったのです。だって、この次は絶対にありませんからね。
だけど、どうやって観るのか・・・なんも道具のないことに気がつきました。慌てて、淡い期待を胸に近所のコンビニに行ってみたのですが、「日食グラスですか・・・そんなものはありませんけど・・・」という店員さんの言葉に、「そ・そうですよね。ありませんよね」と言ったものの、時計を見ればもう10時。何か雑誌の付録にでもついてないかと雑誌をチェックしたけどない!
10時を過ぎれば近くのホームセンターが開店するからと、急いで行ってみると、ここにもない。
仕方がない!小学生のころを思い出して「日食ガラス」をつくればよいのだ。
思えば、過去を遡ることン十年前、担任の女性の先生が、割れたガラスを木箱に入れて持ってきて、ローソクの炎に近づけて、煤(すす)をガラスの表面につけて、一人ずつ日食ガラスを作ってくれたではないか・・・それで日食が始まる前に太陽を見ると、きれいな円形をした太陽がくっきりとオレンジ色に見えるのを見て感激した記憶が鮮明によみがえったのであります。
思いつくままチャレンジ続行
自宅に帰ってみたものの、「割れたガラス」なんて探すまでもありません。これは絶対にありません。普通の家庭に割れたガラスを保管する習慣なんてありませんからね。
知り合いのサッシ屋さんに行けばあるのでしょうが、もう時間がありません。急いで代替品を探しました。最初に目についたのが「ガラスの灰皿」。底の平らな小さな灰皿をきれいに洗って、水を拭き取って底から部屋の中を覗いてみると、これがひどい粗悪品で、表面がデコボコしていて見る物がみな歪んでいます。
まぁ、灰皿をつくる会社も、日食観測用に底をきれいにつくってはいませんから、粗悪品でもないのですが・・・それでも少し腹が立ちます。ものづくり日本の製品ですから、日食観測もできるようにもう少し丁寧につくってくれればよいのに・・・時間がない!
そうだ!思い出した!さっきテレビでも言っていたではないか。「ガラスに煤を塗ったものや、下敷きなどでは絶対に太陽を見ないでください。紫外線で目を傷めますから、絶対にしないでください」・・・余計なお世話じゃ!昔は先生がつくってくれたもので見てたんだど!しかし、目を傷めた生徒などいなかったではないか・・・おお!さらに思い出した!厚手の下敷きで見ていた生徒もいたではないか!「下敷きでもきれいに見えるで!」という声が今でも聞こえるような気がする。
下敷きじゃ!・・・だけど、最近下敷きなど見たこともない。これも探すまでもなく我が家には絶対にない!
そうじゃ!ビデオの黒いケースがあるではないか。一見黒いただのプラスティックだが、あの強烈な太陽の光は、余分な光は遮断しても、肝心の丸いコアの部分の光は、黒いプラスティックの薄いケースなど通すのじゃ!
ジョキジョキとハサミで切って目に当てると・・・何も見えない。単に黒い光を通さないプラスティックでしかない・・・時間がない!
時限爆弾の起爆装置を解除するシーンを思い出した
・・・・・それで、ふと目にとまった「CDケース」!
これは間違いなく平らで透明な面を持っている。問題は、ローソクの煤をつける時に、熱で変形する可能性が高いことだが、遠くに離して処理すれば何とかなるだろう・・・と、仏壇のローソクを探す・・・時間がない!
テレビでは、「既に日食が始まっています。ここイオウ島では、先ほどから月の影が太陽を隠しはじめました・・・・」というレポートが聞こえてきます。
時々、窓から太陽を見ても、欠けているのかいないのか、肉眼ではただただまぶしいだけです・・・急がねば!
ローソクはすぐに見つかりました。とりあえず時間がないので、仏壇の前で火をつけて、煤をつけようと試みるのですが、まったくつきません。近づけると熱で変形するからと思って遠慮していたのですが・・・どうも様子がおかしいのです。よく見ると、炎から煤が出ている様子がありません。
最近のローソクは、昔と違って煤など出ないように改良されているようです・・・さすが、ものづくり日本のローソクは違う・・・けど、時間がない!
そうじゃ!煤ならプラスティック製品じゃ!
とりあえず、部屋の隅にあるペットボトルにライターを近づけてみるけど、これは変形するだけで発火しません。そりゃそうだろう・・・簡単に発火するような容器では困りますからね・・・発泡スチロールはどうじゃ!
台所を探すが見当たらない!冷蔵庫を開けると、解凍中の豚肉があって、その容器は紛れもなく発砲スチロール!早速、豚肉をバットに移してラップして、(時間はないけど、やることはやっておかないと後から叱られる)冷蔵庫へ・・・時間がない!
なんか、映画でよく見る時限爆弾の起爆装置を解除する雰囲気になってきた!
ミッションは成功したものの・・・
発泡スチロールを燃やせば、多量の煤が出るのは分っているので、とりあえず屋外へ!
ライターで着火を試みるも、溶けるばかりで発火まではしません・・・・時間がない!
急遽、LPガスを補助燃料にるために台所へ移動。すぐに溶けはじめ、燃え始める・・・と、同時に猛烈な煤が立ち上がる!この機を逃してなるものか。CDケースに煤をつける。まんべんなくつける・・・成功!
汗をかきながら、ガスコンロの火を止めて、まだ燃え続けている発砲スチロールを水道水で消火する時に初めて気がついた!部屋中に煤が漂っている・・・・・だけど、時間がない!
急いで屋外へ…出ると少し暗い。
日食が進んでいるのを実感する・・・と、空を見上げれば、太陽はいつの間にか厚い雲のなかにあるのが見えます。その厚い雲がフィルターになって、欠けているのがかなりはっきり見えるではありませんか。
これが・・・多分、この世での日食の見納めになるんでしょうね・・・早く家に入って、煤だらけになった部屋の掃除をしないと・・・叱られる^^;
昨日が今日のようなお天気なら、もっと多くの人たちが46年ぶりだかの「皆既日食」をご覧になられたのでしょうが、なかなかうまくいかないものですね。
思えば、日食を見た記憶は小学生のころしかありませんでしたから、それなりに楽しみにしていたのですが、一昨日の天気予報を見て諦めていたんです。
ところが、10時前に陽が射してきたので、「これはとりあえず観測せねば・・・」と思い立ったのです。だって、この次は絶対にありませんからね。
だけど、どうやって観るのか・・・なんも道具のないことに気がつきました。慌てて、淡い期待を胸に近所のコンビニに行ってみたのですが、「日食グラスですか・・・そんなものはありませんけど・・・」という店員さんの言葉に、「そ・そうですよね。ありませんよね」と言ったものの、時計を見ればもう10時。何か雑誌の付録にでもついてないかと雑誌をチェックしたけどない!
10時を過ぎれば近くのホームセンターが開店するからと、急いで行ってみると、ここにもない。
仕方がない!小学生のころを思い出して「日食ガラス」をつくればよいのだ。
思えば、過去を遡ることン十年前、担任の女性の先生が、割れたガラスを木箱に入れて持ってきて、ローソクの炎に近づけて、煤(すす)をガラスの表面につけて、一人ずつ日食ガラスを作ってくれたではないか・・・それで日食が始まる前に太陽を見ると、きれいな円形をした太陽がくっきりとオレンジ色に見えるのを見て感激した記憶が鮮明によみがえったのであります。
思いつくままチャレンジ続行
自宅に帰ってみたものの、「割れたガラス」なんて探すまでもありません。これは絶対にありません。普通の家庭に割れたガラスを保管する習慣なんてありませんからね。
知り合いのサッシ屋さんに行けばあるのでしょうが、もう時間がありません。急いで代替品を探しました。最初に目についたのが「ガラスの灰皿」。底の平らな小さな灰皿をきれいに洗って、水を拭き取って底から部屋の中を覗いてみると、これがひどい粗悪品で、表面がデコボコしていて見る物がみな歪んでいます。
まぁ、灰皿をつくる会社も、日食観測用に底をきれいにつくってはいませんから、粗悪品でもないのですが・・・それでも少し腹が立ちます。ものづくり日本の製品ですから、日食観測もできるようにもう少し丁寧につくってくれればよいのに・・・時間がない!
そうだ!思い出した!さっきテレビでも言っていたではないか。「ガラスに煤を塗ったものや、下敷きなどでは絶対に太陽を見ないでください。紫外線で目を傷めますから、絶対にしないでください」・・・余計なお世話じゃ!昔は先生がつくってくれたもので見てたんだど!しかし、目を傷めた生徒などいなかったではないか・・・おお!さらに思い出した!厚手の下敷きで見ていた生徒もいたではないか!「下敷きでもきれいに見えるで!」という声が今でも聞こえるような気がする。
下敷きじゃ!・・・だけど、最近下敷きなど見たこともない。これも探すまでもなく我が家には絶対にない!
そうじゃ!ビデオの黒いケースがあるではないか。一見黒いただのプラスティックだが、あの強烈な太陽の光は、余分な光は遮断しても、肝心の丸いコアの部分の光は、黒いプラスティックの薄いケースなど通すのじゃ!
ジョキジョキとハサミで切って目に当てると・・・何も見えない。単に黒い光を通さないプラスティックでしかない・・・時間がない!
時限爆弾の起爆装置を解除するシーンを思い出した
・・・・・それで、ふと目にとまった「CDケース」!
これは間違いなく平らで透明な面を持っている。問題は、ローソクの煤をつける時に、熱で変形する可能性が高いことだが、遠くに離して処理すれば何とかなるだろう・・・と、仏壇のローソクを探す・・・時間がない!
テレビでは、「既に日食が始まっています。ここイオウ島では、先ほどから月の影が太陽を隠しはじめました・・・・」というレポートが聞こえてきます。
時々、窓から太陽を見ても、欠けているのかいないのか、肉眼ではただただまぶしいだけです・・・急がねば!
ローソクはすぐに見つかりました。とりあえず時間がないので、仏壇の前で火をつけて、煤をつけようと試みるのですが、まったくつきません。近づけると熱で変形するからと思って遠慮していたのですが・・・どうも様子がおかしいのです。よく見ると、炎から煤が出ている様子がありません。
最近のローソクは、昔と違って煤など出ないように改良されているようです・・・さすが、ものづくり日本のローソクは違う・・・けど、時間がない!
そうじゃ!煤ならプラスティック製品じゃ!
とりあえず、部屋の隅にあるペットボトルにライターを近づけてみるけど、これは変形するだけで発火しません。そりゃそうだろう・・・簡単に発火するような容器では困りますからね・・・発泡スチロールはどうじゃ!
台所を探すが見当たらない!冷蔵庫を開けると、解凍中の豚肉があって、その容器は紛れもなく発砲スチロール!早速、豚肉をバットに移してラップして、(時間はないけど、やることはやっておかないと後から叱られる)冷蔵庫へ・・・時間がない!
なんか、映画でよく見る時限爆弾の起爆装置を解除する雰囲気になってきた!
ミッションは成功したものの・・・
発泡スチロールを燃やせば、多量の煤が出るのは分っているので、とりあえず屋外へ!
ライターで着火を試みるも、溶けるばかりで発火まではしません・・・・時間がない!
急遽、LPガスを補助燃料にるために台所へ移動。すぐに溶けはじめ、燃え始める・・・と、同時に猛烈な煤が立ち上がる!この機を逃してなるものか。CDケースに煤をつける。まんべんなくつける・・・成功!
汗をかきながら、ガスコンロの火を止めて、まだ燃え続けている発砲スチロールを水道水で消火する時に初めて気がついた!部屋中に煤が漂っている・・・・・だけど、時間がない!
急いで屋外へ…出ると少し暗い。
日食が進んでいるのを実感する・・・と、空を見上げれば、太陽はいつの間にか厚い雲のなかにあるのが見えます。その厚い雲がフィルターになって、欠けているのがかなりはっきり見えるではありませんか。
これが・・・多分、この世での日食の見納めになるんでしょうね・・・早く家に入って、煤だらけになった部屋の掃除をしないと・・・叱られる^^;
Posted by kiyo at 20:43│Comments(0)│TrackBack(0)
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